ここの所XP Modeの動作がおかしかった。
統合機能の起動が仮想OSの起動の中で遅くなって統合機能の起動に成功しているにも拘らず統合昨日の起動に失敗した旨のメッセージが表示されたり、IMEのツールバーとは別に使用不可能なIMEのツールバーが表示されるといった通常の動作とは異なる現象が発生していたのである。
最近はXP ModeをWebブラウザの試用や自作ソフトのテスト起動にしか使っておらず、OSのパッチのインストール以外でシステムに影響があるようなソフトウェアをインストールしたわけでもない。また、OSのパッチ当ての前後でこれらの現象が発生するようになったわけでもなかった。
なのにこのような事象が発生しているということは、普段入れ替えることがない(と思われる)ソフトウェアの仕業ではないかと考えた。
OSのパッチ以外で普段入れ替えることがなく、システムに影響があるソフトウェアといえばアンチウイルスソフトやドライバの類が挙げられる。今回はXP Modeという単一環境下で現象が起こっているので、ドライバではないようだ。
となると、残りはアンチウイルスソフトである。
XP ModeではCOMODO Internet Securityを使っていた。こいつにはAuto Sandbox Technologyなる自動的にソフトウェアを安全な環境下で実行するという機能やDefense+なる自動的にシステムファイルへのアクセスをブロックするという機能といった凝った機能があるのだが、以前実行ファイル形式のWindowsのパッチを当てる際にDefense+をオフにしないとOSのパッチを当てられないということがあった。
似たようなことが起きているのではないかと思い、最近はDefense+をオフにしていたのだが、依然現象が発生しているのでアップデートの影響でこれらの事象が発生するようになったのではないかと考えて、COMODO Internet Securityをアンインストールしてみた。
COMODO Internet Securityをアンインストールすると、本来のIMEツールバーのほかに使用できないIMEツールバーが出る現象も統合機能の起動が遅くなる現象もなくなったので、COMODO Internet Securityが犯人であるということが分かった。
結局、XP ModeにはAVGフリー版*1をメールスキャナ、リンクスキャナ、サーチスキャナなしという最小限でインストールすることにした。これで一件落着である。
こういう現象を経験すると複数環境を同じアンチウイルスソフトで統一することが怖いことだということを思い知らされる。近い理由でMicrosoft Security Essentialsもなしだ。(IE寡占のころを思い出してほしい。)