というわけで、SylpheedからMozilla Thunderbirdにメールソフトを移行しました。
で、取ったやり方。
- Thunderbidのアカウントをメッセージの格納形式にメッセージ単位(maildir)を指定して作る。
- Sylpheedのメールフォルダと移行したいThunderbirdのメールフォルダ(フォルダを作成してプロパティで場所を格納した方がよい)を開く。
- SylpheedのメールフォルダからThunderbirdのメールフォルダの下のcurフォルダに.(ドット)で始まるファイル以外を全部コピーする
- Thunderbirdのメールフォルダの下のcurフォルダにコピーした全ファイルに対してx-mozilla-status:で始まる行を削除する。これをやらないとThunderbirdからインポートしていたファイルのタイトル・送信者・送信時刻表示がおかしくなることがある
- Thunderbirdのメールフォルダのプロパティからフォルダーを修復を実行する
これで、Sylpheedのメールフォルダの内容がThunderbirdのメールフォルダに移行されるというわけです。あとは、これをアカウント・フォルダ分繰り返すだけ。ファイルを直接コピーとか、邪魔なヘッダーをいちいち消したりといったところがおバカっぽいです。
けどこの方式、インポート結果が変でもフォルダ単位で移行するMBOX形式を介した移行ではインポート結果が変になったところから後ろ全部が被害を受けるのと違って、今回の方式では1メール1ファイルなので被害を受けるのは変なメールだけと被害が少なく安全というのがよいところです。
アドレス帳も移行したし、あとは使いながらフィルターなどを調整するだけです。
なんで移行したか
で、なんで安定して運用できてるSylpheedからMozilla Thunderbirdに移行したかというといくつかわけがあります。
Windowsでは多国語表示に難がある
最近はFacebookからのメールタイトルまで絵文字を使ってきたり、Meiryo UIも大っきらい!!関連で中国や韓国からメールが来ることがあります。その時、WindowsのSylpheedではOpenTypeフォントで絵文字や中国漢字やハングル文字を表示しようとするとClearType表示できないため表示が汚くなります。逆にClearType表示を取ってTrueTypeフォントを使うと多くのTrueTypeフォントは絵文字や中国漢字やハングル文字のグリフを持っておらずそのうえ、グリフがないときに他のフォントで表示することができないので結果、読めなくなってしまいます。外国語はともかく、Facebookからのメールタイトルまでこの状態というのは今となってはつらいところです。
最近のWebメールと相性が悪い
SylpheedではOAuthが使えないのでGMailを使おうとすると安全性の低いアプリの許可をオンにする必要があり、Googleのさじ加減でいつアクセスできなくなるかわからないということがあったり、Outlook.comのメールへの接続に失敗することが多々あったりと最近のWebメールと相性が悪く、使いづらいという一面がありました。
セキュリティ面の不安
Sylpheedは最近アップデートがないので実際は問題なかったとしてもメンテナンスされているのかどうかが不安ということがあります。
そして出戻る
というわけでMozilla Thunderbirdですが、実は出戻りです。前はエクステンション入れまくらないと使いづらかったり、当時は必要だった迷惑メールフィルタが弱かったり、MBOX形式はトラブル時の対応やメール移行の際に取り回しが悪いということでOpera Mailに行っていました。で、Opera Mailのメールボックスが破損したときにSylpheedに行ってそこからの出戻りとなります。
気が付けばエクステンション要らなくなってたのと、迷惑メールがあまり来なくなったのとMaildir対応でこれらの問題が解決したというわけで出戻ってきました。
もう一つの選択肢
秀丸エディタとは25年の付き合いとなるので秀丸メール使うという手も実はありました。メンテナンス体制、多国語対応、GMail対応、迷惑メール対策は問題なしというわけで機能的な要件は満たしているのですが、メールフォーマットが独自で取り回しが悪いということからMozilla Thunderbirdとなったわけです。
最後に
Mozilla Thunderbirdのメールリストはシステムフォントを使うので、少なくとも絵文字・中国漢字・ハングル文字を表示できるフォントとしてNoto Serif CJK JPを入れてMeiryo UIも大っきらい!!でシステムフォントに指定して他、Noto Sans CJK JP、Noto Sans Mono CJK JPを入れてこれで表示を締めることにしました。
余談、システムフォントをNoto Serif CJK JPにした時のMozilla Thunderbird、結構かっこいい。