Core2Duoマシン大往生
それは節電の中起きた
3月の地震、ロシアとウクライナの戦争などで節電要請が叫ばれる2022年7月22日。その日の仙台は部屋を閉めて扇風機でも大丈夫な程度の温度だったので、たまにはCore2Duoを載せたサブの自作機でも気分転換に起動して久しぶりにXubuntuのメンテナンスでもしようかなと思って久々にCore2Duoを載せたサブの自作機に電源コードをさして主電源を入れてみた。
そのとき、それは起きた。
起動しようとしてもBeep音が鳴らない、BIOSのロゴ画面が出たと思ったらブラックアウト、Xubuntuのブートローダーが出てもUSBキーボードが操作不可能、なんとかXubuntuが起動してもマウスは動くがキーボード入力不能、これでわかった。
「もう寿命が来たんだな」と。
2009年11月建造、2022年7月逝去、12年8ヶ月の命だった。
メインマシン期
2009年11月、Windows 7がちゃんと動くマシンを用意するため仙台市太白区鈎取に当時あったパソコン工房でCore2Duo E8500、GIGABYTE GA-EP45-UD3P(Rev 1.0)(Intel P45)、Zotac 製GeForce 9600GT低電力版搭載グラフィックカードバルク版を購入して、当初Athlon 64X2 PCに搭載予定だったDDR2メモリ4GB、Windows 7 Proリテール版等と組み合わせて建造したのがこのマシンの誕生である。
このマシンの初仕事はもちろんWindows 7での自作ソフトの検証。そこからはメインマシンとしての日々を過ごした。東日本大震災も経験した。現在一番力を入れているファイル同期ソフトMulSync はこのマシンで誕生した。そして日々の生活にBookSync、MulSyncの開発など日々の生活を共に過ごした。
XPMode等で仮想マシンを使うようになったのもこの頃である。
そして、Windows 8の検証中にMeiryo UIを多用したUIの見た目の汚さにぶち切れてMeiryo UIも大っきらい!!を作ったのもこのマシンからである。
今の自分のPC生活を決定づけた1台と言って過言はない。
サブマシン期
購入から5年、2014年3月、消費税値下げ直前にPCを新調しておこうと言うことでCore i3 4130、Gigabyte GA-H87-D3H、DDR3-1600 4G2枚を購入したことで、このマシンはサブマシンに降格することとなった。
Core iシリーズ第4世代となるとWindows XP/Vistaといった面々は動かないけどまだユーザーはいるということで、DSP版Windows 7をUSB 3.0カードとともに購入してこのマシンはサブマシンに降格することとなった。
サブに降格したとはいえ、フロッピーディスクが使える、Windows XP/Vistaがギリギリ現役、Windows 7がいるということで動作検証用にそれなりに稼働している。この頃はWindows XP/Vista/7/8.1が交錯する頃でOSのセキュリティ更新の品質が落ちていたことやWindows XPのユーザーがまだいたこと等からそれなりの活躍を見せていた。
黄昏
WIndows XP/Vistaのサポートが終わったことや個人的なことなどで活躍の場が狭まっていくとWIndows XP/Vistaで動作検証するソフトがなくなったこともあり、稼働回数は徐々に減っていった。サポートされていてネットワークでファイルのやりとりができるマシンはWindows 7だけとなると稼働回数も減っていき、入れるソフトも少なくなった。
これを利用して、Linuxもマルチブートしてみたりするなどはしていたが稼働率は更に下がっていった。
終末期
Windows 7のサポートが終了するといよいよファイルのやりとりやサブマシンとしての活用も怪しくなってきた。
はじめはUbuntu 18.04とWindows XP/Vista/7の陣容だったが、まだ当時はLinuxでexFATが使えなかったこともあり不自由だったので、Windows 11導入などで余っていたWindows 8から成ったWindows 10を入れてファイルのやりとりをしていたが、HDDではさすがに苦しい。
また、2021年、Windows 11を見据えたストレージの交換の際SSDをつけると安定して起動しないという事態が起きていた。思えばこれがカウントダウンの始まりだったのだろう。
そこで、メモリ6GB、HDDということを考慮してXubuntu 20.04を入れたがNVIDIAのドライバーサポートの関係でGeForce GT 710(この世代がWindows XP/Vistaあたりの最終)搭載カードを買ってつけてプロプライエタリドライバで運用し、Meiryo UIも大っきらい!!開発に疲れた自分の癒やしとなった。ブラウザにはミスターオープンソースFirefoxとJon(ヨン)様チームの愉快で便利なブラウザVivaldiを導入して使用していった。これが最後の活躍となった。
2022年6月、節電要請が叫ばれるようになると65WのCore2Duoにグラフィックボードを積んだこのマシンは一番電力を喰う存在となっていた。なので、電源ケーブルを外していた。そして今日、死を迎えた。
このマシンには常にWindows 7が入っていた。Windows 7と共に生き、Windows 7とともに死す。そんな一生だった。
失った物
このマシンは最後のFDDインタフェース搭載マシンだったので、純粋なFDDを持ったPCを失うこととなった。なのでフロッピーディスクを使うソフトは今後はサポートできなくなった。
また、Windows VistaはこのマシンのDDR2 1GBメモリ×2に紐付いているDSP版しか持ってないのでこれも失うことになる。そのため、今後自作ソフトではWindows Vistaの動作保証をできなくなった。Windows Vistaは今のWindowsの基盤を作ったという意味では評価しているけどパフォーマンスの観点などから動態保存して使っている人は少なそうだから大丈夫ですよね。うちでもファイルバックアップの基盤として毎週活躍しているBunBackupもWindows 8.1以前のサポートを切ったといいますし。
あ、BunBackupの作者様もブログで言ってますようにバックアップと同期は似て非なる物です。バックアップは保存用、同期は並行してデータを活用するためのファイル操作を行う物です。このことをBunBackupの作者様のブログで見て、ノートパソコンとデスクトップパソコン並行で使うのにバックアップソフトは向いてないのでファイル同期ソフトがいるやということで作ったのがMulSyncです。なのでふとベクター見たらBunBackupとMulSync並んでたけど恐れ多いことこの上ありません。
これから
まず、マザーボード、Core2Duo、メモリ、Windows Vista、GeForce 8600GT、GeForce 9600GT。これらはハードオフにでも持っていこうかと。マザーボードは死んだとしてCore2Duo、メモリあたりは生きていそうな気がするし。
テレワークノートPCは別枠として、PCは今円安だし、タブレットも使えるし、節電要請出てるし、わからない。一時期はWindows 11 Insiderマシンも考えていたけど報告を見るにどうもMeiryo UIも大っきらい!!だめっぽそうなので必要なさそうだし。