Tatsu still writes something... Fourth season

これからも私はなにかをしてなにかを書く

Vivaldi OSみたいな物を作ってみた

メモリ4GBマシンをどうしよう

昨年末、フルHD、第3世代Core i5、メモリ、ストレージ、CPUへのアクセスが容易なジャンクのDELL Latitude E5530を2台入手し、メモリ8GB、SSD、グリス塗り替え、内蔵無線LANの有効化を行い一台はXubuntu、二台目はテレワークシンクライアント(相手がWindows 11では縦768ドットじゃ足りない!また、IPv4 over IPだとCPU性能も快適さに効いてくる)兼2025年までWindows 10、あとはそのとき考えるマシンにした。

そうなると2020年、パソコン工房仙台南店開店記念で特価購入した1366*768、第三世代Core i3、上記2台にメモリを供出したのでメモリ4GB、ストレージ、CPUはアクセスが面倒、内蔵無線LANなし、その上HDMI端子が経年劣化で使用できなくなったFMV LIFEBOOK A573/Gが浮いた。

HDDは交換が全ばらしと面倒な上に購入時点で使用時間4万時間とパフォーマンスにも劣化が出るレベル、メモリ4GBは多くのソフトを立ち上げるにはつらい、というわけでD-SUBモニターをつなげればなんとかシンクライアント役も務められるが浮いたマシンができてしまった。Chrome Book Flex化しようにも外付け無線LANドングルは認識しないという状態。さて、どうしよう。

内蔵HDDに見切りをつける

DELL Latitude E5530を購入したとき、使い道を増やすためUSB 3.0接続の250GB SSDの特価品も購入していた。そして、FMV LIFEBOOK A573/GはUSB 3.0から起動できる。時間を食うのは起動時のランダムアクセス。起動時のランダムアクセス時のパフォーマンスはUSB 3.0で受けきれる。だったらこいつを使えば良いじゃないか。

さて、どう仕上げよう

内蔵SSDに見切りをつけたところでメモリ4GBという問題は未だに残る。

HDMIが壊れていて、画面も狭い、消費電力35Wマシンに手を加えるのは余り得策ではない。もうこのマシンはこれで打ち止めにする。

ということで250GB SSD、メモリ4GBノートパソコンとして使い物になるように仕上げることとした。

外付けディスクで起動して無線LANドングルをつけられるとなるとOSは自ずとLinuxになる。手元にあったOSのフットプリントが軽いXubuntu 22.04を入れてインターネットアクセスクライアントのたしなみとして、ClamAVを仕込む(メモしてるのに毎回苦労するんだよなぁ)。これで残りメモリ3GB。

メモリを食う構成をなんとかする

使えるメモリは残り3GB、多くの種類のソフトは起動できない。アクセサリー群はともかくとして、メディアプレイヤーが音楽プレイヤー、ビデオプレイヤーと別れていたので勝手知ったるVLCにする。あとは一番使って、一番メモリ喰うWebアクセス関連だ。

そうだ、Vivaldiがいた

昨今のPCの用途で一番多いのはWebブラウザということで最近はどいつもこいつもマルチプロセス化でメモリを食うようになったのでこいつをなんとかできればと調べていたらWindowsの話になるがChromeよりVivaldiの方がメモリを食わないという結果が出ていた。

BlinkベースのVivaldiならどこでも通用するし、メール・カレンダー・メモ・他マシンとの同期・マウスジェスチャー&ロッカーナビゲーション、すべてを持っている。こいつ一つで小さい進む・戻るボタンのないマウスでも快適なナビゲーションができるぞ。それにプログラム1つなので複数プログラムが別々のメモリ空間を使うのと違ってメモリ空間を統合できる分メモリを食わない。

だったらイケるぜ!

涙をのんでLinuxと共にオープンソースのシンボルであるFirefoxをアンインストール、Thunderbirdもアンインストール、Vivaldiは全画面とすると1366*768ドットでも横ペイン並べでメールが見られて、メールボックスリストに使っているサイドバーを出しっぱなしでWebも見られる状態になった。これでオンラインのPWAが揃うとまさにVivaldi OSではないか。

いくつかタブを開いてtopコマンドでメモリ利用量を見ると3GB使用、キャッシュ1GB…これならまだヘッドルームがありそうだ。

他は残しているのでVivaldi OS的な使い方の他にもVivaldi落とせばLibreOfficeがいる。アクセサリープログラムもネイティブなので使い勝手が良い。ついでに、外付けSSDなのでレスキュー用にGPartedも入れておいた。 データを保存したくなったら空いてるUSBポートに外付けHDDを刺す。これで1366*768、第三世代Core i3HDMI故障、HDD劣化・交換ほぼ不可マシンも予備として活用できそうだ。

軽量Linuxの可能性

今回はVivaldiを使ってメモリ4GBのマシンの活用を探ってみたが案外いけそうという結果となった。

手元にあるのでXubuntuを使ったが、もっと軽量なLinuxで最低限の利用に必要なデバイスのドライバがあるのであれば応用が利くのではないだろうか。そうすると家電量販店やリサイクルショップ、パソコン専門店の中古コーナーで売っているメモリ4GBということで目もくれられず処分となるマシンも救済できて資源を有効活用できるのではないかと思った。

逆に言うなら増大するパワーをゲーム・創作以外に使えないPCのソフトウェア面での奮起が期待されるところではあるのだが。