Tatsu still writes something... Fourth season

これからも私はなにかをしてなにかを書く

Windows Updateのデータベースファイルを圧縮してみた

ふと、別件でWindowsのExtensive Storage Engineを扱っていて、APIでデータベースファイルを圧縮できることが分かったので、ツールを作ってファイルの圧縮を試してみた。

圧縮したのは肥大化によりシステムのパフォーマンスに影響を及ぼすことが知られているWindows UpdateのデータベースファイルDataStore.edbである。
このファイルの肥大化を抑えるため、再作成するという方法が知られているが、更新ファイルの多いWindows 7とかでは再作成する間に肥大化していって再作成の効果が限られる上、非表示の更新プログラムを再度設定する手間もかかるので圧縮してみたというわけである。
実際にAtom ZなノートPC VAIO XのWindows 7Windows Updateの確認を行うと、圧縮前のDataStore.edbでWindows Updateの確認に5分かかっていた所が、次に圧縮後のDataStore.edbで行うと2分半になったので効果は出ているといえなくないところではある。
が、ディレクトリの情報がキャッシュに入っていない初回のWindows Updateの確認を圧縮後のDataStore.edbで行うと約10分かかっていたので、DataStore.edbのサイズよりはシステムの入ったドライブのアクセス速度やキャッシュに使われるメインメモリの速度といったシステムの地力の影響の方が大きいことが改めて分かった次第である。
また、今回は一通り更新プログラムを入れ、Windows Updateの確認が済んだ状態から改めてWindows Updateの確認を行ったが、適用すべき更新プログラムが残っている状態でどうなるかなど検証すべき条件は残っているのでWindows Updateの確認時間の短縮にDataStore.edbの圧縮が効くと言えるかどうかについては追加の検証が必要というところであった。