MSDNライブラリ・HTMLヘルプの動作を高速化する
HTMLヘルプを見たり、Windows用のソフトを組むためにMSDNライブラリを見たりするときに初回表示やスクロールが遅くていらいらしたことはないだろうか。
そこで、Windows Vista以降のIE 9以降限定ではあるが、HTMLヘルプやVisual Studio 2005/2008のMSDNライブラリの表示を高速化してみた。
仕掛けは簡単で、行ったことは駄文にゅうす経由で知ったIE9未対応ブラウザをIE9モードで動かす - タブブラウザ推奨委員会を参考にHTMLヘルプとMSDNライブラリのレンダリングエンジンをIE 9のものにしたというものである。
HTMLヘルプやVisual Studio 2005/2008のMSDNライブラリはIEコンポーネントを使って表示を行っているが、Windows 7やVistaにIE 9を入れてもそのままでは遅い上にGPU支援も効かないIE 7相当の動作をしているので、これをIE 9のものにすれば速くなるのではないかと考えて、実行したというわけだ。
方法としてはレジストリに次の値を追加した。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\FEATURE_BROWSER_EMULATION キーに
名前 hh.exe(HTMLヘルプの場合) / dexplore.exe(MSDNライブラリの場合) のDWORD値 (10進数)9000
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\FEATURE_GPU_RENDERING キーに
名前 hh.exe(HTMLヘルプの場合) / dexplore.exe(MSDNライブラリの場合) のDWORD値 1
チューンの結果であるが、
SunSpider 0.9ではチューンを行う前が2122.6msに対して、チューン後が1543.2msとJavaScriptは高速化していることが分かった。
Windows用のソフトを組むときはAPIの説明を何度も見ることになるのでこのチューンは結構効きそうである。また、HTMLヘルプ表示の高速化も慣れてないソフトをヘルプを見ながら使うのには良いのではないかと思う。