家に帰り、Internet Watch Flashに目を通していると、「MS、IE6消滅までのカウントダウン特設サイト開設〜日本のシェアは高止まり」という記事が目に入った。
この記事を読むような人はIE6を使っていない(といいな)と思うが、ここで、自分のWebページにJavaScriptを使って、小川直也張りに「IE6ファンの皆様、目を覚ましてください!!」などとIE6ユーザーに向かってメッセージとリンクを出すのも一興かと思った。けど、面倒くさいのと、大人げないのでやめておくことにする。
IE6が残る理由の中のお約束として、IE6固有のレンダリングやJavaScriptの癖にあわせたWebページを移行できないという技術的な要因や、経費削減のために社内システムをIE7以降に対応させる金がないので、IE6を使わざるを得ないという互換性の要因が挙げられるのだが、他の理由はないだろうか。
そこで、IE6を取り巻く状況を見てみようと思う。
- IE6が動いているWindows
IE6が動くのはそこそこどころか十分に使えるWindows XPなので、Windowsを変える必要(=IEを変える必要)がない。
- Webページへの対応
Webページでも最近のWebブラウザの進歩によるWebページの操作性の向上からIE6では力不足になることも増えてきたが、まだ、IE6でもそこそこには動いている。
- ハードウェアへの対応
減ってきたとはいえ、まだまだ会社では多そうなPentium 4あたりでもIE6はそこそこに動く。
どれもこれも、そこそこかそれ以上に動いているので、変える必要がないのがIE6が残る理由ではないかと思う。
では、Windows・ブラウザ・ハードウェアの3つの要因を変えるとどうなるのだろうか。
ハードウェア要件はWindows XPより高いが、Windows 7なら複数のアプリが動いたときでもWindows XPよりはマルチタスク処理が巧みなので、快適に動く。
- ブラウザ
Webページへの対応にしても、いまどきのブラウザはJavaScriptが速いので、Webページ上での作業がより快適になっている。
- ハードウェア
いまどきのPCはどれもPentium 4を乗せたPCよりはるかに速い上に、複数のアプリが動いてもPentium 4より遅くなりにくいのでIEやWindowsの要因を抜きにしても快適性はあがっている。
このように、IE6とその取り巻きを変えることで、快適さがあがるというメリットがあるのだが、そのメリットを伝えることができてないのではないだろうか。
などと、日々Windows XPとIE6とPentium 4(の眷属)を仕事で使う自分は思ったりする。