タイトルにある通り、MulSync Version 1.3.10をリリースしました。
今回は、ファイルのタイムスタンプ差を無視する設定を行う際に基準を2秒未満から2秒以下に仕様変更しました。この点については掲示板で指摘されていたのですが、調査しているときにPCが不調になったり、Meiryo UIも大っきらい!!の調整に時間を取られたり、Chromium Edgeに浮気してBookSyncいじったりしていたのでここまでかかってしまいました。
で、今回のバージョンアップですがNTFSとFATのファイルシステム間のタイムスタンプの扱いに関するWindowsの仕様に対応するためのバージョンアップとなります。
WindowsのNTFSだと100ナノ秒単位まで記録されるので、偶数秒にナノ秒がついているとエクスプローラーなどではナノ秒がないものとして表示されるのに対して、FATのドライブにコピーをするとナノ秒が切り上げられてFATの最終書き込み時刻の分解能が2秒単位ということでコピーすると2秒タイムスタンプが繰り上がるということが起きてしまいます。
今までは基準を2秒未満としていたけど、これでは同じファイルをNTFSからFATにコピーしたときにファイルの時刻が異なるということになるので、ファイルのタイムスタンプ差を無視する設定を行う際に2秒以下にすることでNTFSとFATの間でコピーを行った時のタイムスタンプのずれに対応することができるようになったというわけです。
自分は現在MulSyncをWindowsマシンとFATファイルシステムをマウントしたLinuxマシンとの間のファイル同期に使っているので、今回の変更は必須といえるものでした。
この一か月で3本のバージョンアップ、自分にしては珍しいくらいのペースですね。次はGithubで指摘のあったRe-Metricsの多国語化ですかね。Meiryo UIも大っきらい!!の操作ミスだか調子こいたんだか、おかしなことになった海外の人のフォローのため多国語化が必要になったというわけです。見た目は小さいけどこれ面倒そうです。Meiryo UIも大っきらい!!の成果物が使えればよいのですが。