黒鉄の城に出会う
先週は名取ハードオフで見つけたジャンクPCで遊んだが
もう1つ名取ハードオフで気になるものがあった。PCケースである。
黒くてでかいPCケース。先週末はノートPCを優先したがこちらも気になっていたので、土曜日に散髪等のついでに再びハードオフに車を飛ばした。
自作PCの問題
今使っている自作PC二台だが、どちらもケースに問題を抱えている。
サブマシンのケースは電源ボタンが壊れて電源ケーブルのスイッチを直接押して電源を入れる必要がある上に5インチベイが使いづらい。鉄板越しにねじを締めるつくりになっているのでねじが締めにくい。シャドーベイの脱着も癖があってやりにくいと明らかに使いづらい。
メインマシンのケースはベイについては問題ないのだがサブマシンも含めてケースファンが今ではマイナーな8cmと幅がないので、大きなクーラーがつけられない、テレワーク等のビデオ会議用にはヘッドホン・マイク端子が欲しいとTDP 65W級のPCでは問題なく使えるが伸びしろがないという弱点を抱えていた。
2000年代はそれでもよかったが、2010年代になると冷却機器の大型化や(仮につけたとしたら)グラボの大型化など陳腐化が出始めてきた。気が付くと中を見せることに重点を置いたケースが主流となりSATAディスク3台構成+ベイによる拡張でやってきた自分にとっては地味に困った状況となってきた。
購入
ハードオフにつくとまだ黒い大きなケースがあったのでを購入した。税抜き5000円である。購入するときにレジのビニールにぶつかるくらい背が高い。
また、スマホでケースのことを調べて帰り道のパソコン工房で追加の資材を購入。購入したのは以下である。
- 3.5インチベイ用の2.5インチSSD用マウンタがあったか不安があったので2.5インチマウンタ(のちにねじ穴の問題で活躍するのだが)
- ケーブルの長さに不安を感じたのでSATA電源、CPU電源の延長ケーブル
- マザーボードのピンヘッダに取り付ける3.5インチベイ用USB 3.0インタフェースが破損していたので3.5インチベイ用USB 3.0インタフェース
- ケース換装ついでにCPUグリスの塗り替えを行おうと思ったがだいぶ使ってないので使えるかどうかわからないのでCPUグリス
組み立て
組み立ての前にビニールを外したらUSB 2.0接続のカードリーダーがついていた。ラッキーではあるが、カードリーダーはすでに持っている。なんか微妙な気持ちになったが、取り外すの面倒なのと持っているカードリーダーはUSB 3.0接続だがUSB 3.0端子の挙動が怪しいことがあったのであえて外さないことにした。
組み立ては日曜午前から開始。
まずはメインマシンのマザーボードからマザーボードを摘出してグリスを塗り替える。CPUのセットは買ってから2年になるがすっかりグリスは乾いていたのでふき取る。ずっと使っていなかったグリスだが、ふたがちゃんとしていたので使うことができた。買ったグリスはメンテナンス用の予備にしよう。
マザーボードのグリス塗り替えが終わったらマザーボードをまずつける。あとは現物合わせでパーツを付けていったのだが、ケースがでかいこともあってケースになれると組み立ては楽だった。なので、遭遇したマイナーなトラブルを上げてみる。
最小構成でハードウェアモニターを見ようとUEFIをデュアルディスプレイで起動したらUEFIの表示がバグった。最小構成はディスプレイの数もちゃんと1台じゃないとだめなのね。
3.5インチベイがHDDの底面のねじを使って固定するタイプだったが、2台のSSDのうち1台のSSDのマウンタに底面のねじ固定穴がなかったのでマウンタを交換する必要があった。
SSDをマウンタを付けて3.5インチベイに装着するとHDDよりコネクタの位置が奥になるので、SSDの電源コネクタケーブルを延長する必要があったり、まっすぐのSATAケーブルを使う必要があった。
起動、そして使用感
基本的な構成は変えてないので、当たり前のように起動する。
ドアを開けるとベイのふたはメッシュなのでマザーボードの光がうっすら見える。マザーボードは2020年初売り購入の2019年のマザーボードということで近年のトレンドに沿って光るのだがそれが漏れて見えるというものである。うっすらと漏れる赤い光、このくらいがちょうどいい。
ついてきたカードリーダー、新調したUSB 3.0インタフェースも動作している。ケースの構造上USB 2.0インタフェースが上に行ったので携帯電話などとつなぐときはケース天井に接続するものを置くかケース真ん中に配置したUSB 3.0の差込口かセルフパワードUSB 3.0ハブを使うことにしよう。
で、ヘッドホンとマイク端子だったがヘッドホンは使えたがマイクは使えなかった。マイクかドライバの組み合わせが悪いのかもしれない。別に持っているUSBインタフェースを併用すればいいので、これは置いておく。
それより、今まで白いケースを使っていたので、全体が黒で統一されるとか今後の伸びしろができたというのが大きいと思う。感じるのは数年後になるが。
SSD前夜
スマホで調べるとこのケースはクーラーマスターCosmos 1000というものだと分かった。製造念は2008年、SSD前夜である。USB 3.0はまだない。
ということで普及の決め手を欠いたIEEE 1.94端子や普及のタイミングを逃したeSATA端子なんてものもあったりする。また、SSD前夜で7200RPMのHDDを前提としていたので使える2.5インチ→3.5インチ変換マウンタが限られるという面倒なこともあったりする。そんなSSD前夜を感じた今回の組み立てである。
次の週末はサブマシンのケースを今までメインマシンを構成していたケースに変えることにする。ある意味かつての姿に戻った形になるが。これで電源ケーブルのボタンを直接押す日々とはおさらばである。