Tatsu still writes something... Fourth season

これからも私はなにかをしてなにかを書く

今どきの内蔵グラフィックは性能に影響を与えるのか

きっかけはYouTubeの動画だった

YouTubeの動画を見ていて、あれ?と思ったことがあった。CPUのシングルスレッド能力(+CPU描画)を測るちはやローリングというなんか何度も見てしまうベンチマークがある。

自分のCore i5 9500ではランクS、沖縄→仙台(俺の家かよ?)だったのだが、動画ではCore i5 8500(マイナーチェンジ前なのでほぼ同格とみてよい)がランクSSS、沖縄→札幌を出していた。

かつてはチップセット内蔵グラフィックマシンは同じCPUクロックでも明らかに遅かったのだが、Core i3 4100使いだした頃から内蔵グラフィックでも大丈夫という手ごたえを得ていたので消費電力も考えて内蔵グラフィックにしていたのだが、今でもグラフィックボードのありなしでシステム性能が変わるのかWindows 10を再インストールする前に試してみた。

ターゲットは調べるきっかけとなったCore i5 9500内蔵グラフィックと内蔵グラフィックのないCore2DuoマシンでLinux動かすときに使ったGeForce GT730。ベンチマークは手元にあるYouTubeでおなじみCPUフルロードの性能を見るCINEBENCH R15、グラフィック性能を見るドラクエ10ベンチ、そしてきっかけとなったシングルスレッド動作の速さを見るちはやローリングである。

結論

結論を先に言うと内蔵グラフィックのあるなしで致命的な性能差は生まれなかった。

結果の概要は次のようになった(絵がでかいので画面はたたみます)。

  • CINEBENCH R15:誤差程度、CPUフルロードでは影響はないようだ
  • ドラクエ10ベンチ:グラフィックボードとドライバのチューンの差でGeForce GT730が一矢を報いたが大差なし
  • ちはやローリング:これだけはグラボをつけることで2ランクアップ。CINEBENCH R15のシングル性能が誤差程度なのと反するのは何かの処理をグラフィックボードにオフロードできたのだろうか

負荷の高いゲームのようなもっとでかいデータセットと演算量を扱うようになると変わってくるのだろうが、日常づかいでは内蔵グラフィックがシステム性能に影響を与えることはだいぶ小さくなったといえるだろう。

こうしてみてみるとグラフィックボードは日常の描画用というよりは3D演算やビデオエンコードのような特化演算計算機としてとらえたほうが良いといえるだろう。

まずは、内蔵グラフィック。

CINEBENCH R15(内蔵グラフィック)の成績、OpenGL 60.37FPS、CPUマルチ939 cb
CINEBENCH R15(内蔵グラフィック)

ちはやローリング(内蔵グラフィック)の成績、ランクS
ちはやローリング(内蔵グラフィック)

ドラクエ10ベンチ(内蔵グラフィック)最高品質1920×1080 5333点
ドラクエ10ベンチ(内蔵グラフィック)

続いてGeForce GT730。

CINEBENCH R15(GT730)の成績、OpenGL 54.33FPS、CPUマルチ943cb
CINEBENCH R15(GT730)

ちはやローリング(GT730)の成績、ランクSSS
ちはやローリング(GT730)

5422
ドラクエ10ベンチ(GT730)最高品質1920×1080 5422点