Tatsu still writes something... Fourth season

これからも私はなにかをしてなにかを書く

そいつは20年の時を経て戻ってきた

何度か聞かれた気がする。Windowsで拙作のMSXエミュレーター用ディスクイメージ作成ツールPhyLoCPを使うにはどうすればよいですかと。32ビットOSが主流の時はCOMMAND.COMを立ち上げてそちらで使ってくださいという回答でもよかったがWindows 8,10と時がたち、使用するソフトの肥大化で64ビットOSが主流になると64ビットOSではMS-DOS用の16ビットプログラムは動作しないので、これではまずくなってきた。

Windowsでは他にもディスクイメージ作成ツールはあるので、誰が使うんだろうと思っていたが、最近も聞かれたので作ることにした。

 ソースのタイムスタンプを見ると20年前。とりあえずハードディスクの片隅から掘り返してみるとさすが、C言語でつくられただけあってメインのロジックは手を加えなくてもよさそうである。とはいえ、フロッピーディスクにセクタ単位でアクセスするところはMS-DOSともAT互換機とも違うのでそこだけは書き換えが必要である。

フロッピーディスクにセクタ単位でアクセスするところはMS-DOSともAT互換機とも違うのでそこだけは書き換えが必要である、というところが問題でWindows NT系ではディスクリードエラーが発生しても原因を取ることができないのでエラー情報を扱う機能はオミットせざるを得なかった。まあ、エラー情報に対応したMSXエミュレーターはすでにすたれているので問題はないのだが。

また、ブートセクタに独自のプログラムを書き込んでいるソフトのことを考慮するとフォーマットをディスクから読み取るのはまずい気がしたので、とりあえず2DD,9セクタフォーマット専用とした。

C++の機能を利用して、Windows 95/98/Meと2000以降両対応にもしてみた。けど、自分もWindows 95/98/Meは捨てたし、だれが使うんだか。

最終的な出来としては、なんとも中途半端な感じになってしまった。一応GitHubでソースを公開することにして全くの役立たずは逃れるようにしたが、まったくもって誰が使うんだかというものになってしまったというものである。